看護師と患者の信頼関係の重要性と築き方

看護師の仕事をするうえで欠かせないのは、患者との信頼関係です。

その理由は、患者の治療への意欲を引き出すために信頼関係が重要な役割を果たすからです。

患者が医師や看護師を信頼していないと、いくら治療を提供する側が努力しても、患者は正面から治療に向き合えません。なぜなら、医師や看護師による治療の説明や励ましの言葉が患者の心に届かなくなるからです。

信頼関係が築けていれば、患者は医師や看護師の言葉をしっかりと受け止めて治療に臨めます。

看護師の仕事に患者との信頼関係が重要視されるもう一つの理由は、患者が医師に伝えづらい内容を看護師が聞き出せることです。

患者と医師との信頼関係が不十分だと、患者は医師に言いたいことを十分に伝えられません。

医師よりも患者と接する時間が長い看護師は、患者との信頼関係を築きやすい傾向があります。そのため、看護師は患者から医師に伝えにくいことをくみ取り、より良い医療につなげられる可能性が高いのです。

患者と信頼関係を築くには、まずじっくりと話を聞く姿勢が求められます。

看護師は多忙であるため、なかなか患者の話に耳を傾ける時間を作るのは難しいでしょう。しかし、自分の話を聞いてくれない人を信用するのは難しいものです。

患者と向き合うことも看護師の仕事と捉え、患者の不安や疑問を受け止める姿勢が大切になります。

また、患者と信頼関係を築くうえで表情を豊かにすることも重要です。

表情を豊かにするといっても、いつもニコニコしている必要はありません。ときには、患者の不安に同調するような真剣な表情や悲しげな表情も必要です。

つまり、看護師には患者の気持ちに寄り添う表情が求められるのだといえるでしょう。